インタビュー: 東京大学 近藤先生ゼミ 座談会
■参加者: (プロフィールは末尾をご覧ください。)
・近藤 和彦 先生
・伊東 剛史 さん
・稲垣 春樹 さん
・久保山 尚 さん
・後藤 はる美 さん
・矢吹 啓 さん
・鰐淵 秀一 さん
・森澤 正樹(センゲージ ラーニング、以下CLと略記)
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CL:
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本日はお忙しい中、お集まりいただいてありがとうございます。 まず、お一人ずつ、簡単にご研究分野をご紹介いただけますでしょうか。 |
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矢吹:
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矢吹です。研究のテーマは、19世紀後半から20世紀初頭のイギリス海軍史を対象としていまして、特に太平洋や極東での防衛構想について研究しています。 |
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CL:
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18世紀そのものではなく、その後の時代ということですね。 |
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矢吹:
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はい。 |
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CL:
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ECCOについてもご興味が。 |
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矢吹:
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はい、自分の研究で利用したことはないですが、トライアル期間中にレポート作成のために何度か利用したことがあります。確か19世紀についてもデータベースを今後出されるということをうかがっているので、その辺もお話を聞きたいと思っています。 あとこの間「Times Digital Archive」がトライアルのときに使わせていただきました。 |
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CL:
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そうでしたか、ありがとうございます。 |
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CL:
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伊東さんは。 |
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伊東:
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僕も同じ19世紀のほうです。具体的には、動物園、もう少し広く言うと、自然史とか「Natural History」とか言われる分野です。それから今、人と動物との関係がどのように変わっていったかというところに興味を持っています。 |
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CL:
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18世紀の資料もお使いになることはありますか? |
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伊東:
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そうですね。そんなにたくさんではないのですけど、必要になることがあるので、使用しています。 |
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CL:
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なるほど。久保山さんは。 |
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久保山:
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僕は18世紀のイギリス史、特にスコットランドの政治史、政治と社会をやっていますが、ほとんど毎日使っています。 |
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CL:
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ありがとうございます。 |
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久保山:
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もう、修士論文のときから使っているのですが、稲垣君と同じで、あれがなければ、危なかったんじゃないかと思っています。 |
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CL:
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ちなみに修士論文のテーマは? |
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久保山:
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1725年にスコットランドのグラスゴーという町で、民衆騒擾、つまり暴動が起きたのですが、それについて詳しく調べました。それについて書かれた当時の小さな20頁くらいの論説、パンフレットがかなり出ていて、それがほとんどECCOで見られました。また、それだけではなく、他のいろいろなものもECCOで見て、修士論文で使いました。 あと、早稲田では「The Making of the Modern World」のほうも毎日、どんどん使っています(笑)。 |
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CL:
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ありがとうございます。後藤さんは。 |
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後藤:
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私は17世紀を主に専門にしていまして、具体的には大陪審制、また、大陪審を通じて、近世イングランドの国家や統治、地域社会について考えています。17世紀なので、18世紀のECCOはメインには使っていないのですが、1700年代の最初のほうをみる場合や、あとは19世紀以降に復刻されてくる本の原本が載っていることがあるので、そういったときに活用しています。 |
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CL:
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なるほど、ありがとうございます。鰐淵さんは。 |
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鰐淵:
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僕は、イギリス史ではなくて、18世紀の植民地時代アメリカのことをやっております。具体的にはペンシルヴァニアという植民地の政治史および社会史、政治文化史といったことに関心がありまして、今、修士論文の準備中です。 もともと駒場のアメリカ太平洋地域研究センターに「Early American Imprints」というマイクロ資料がありまして、多分かなりECCOと内容は重なっていると思うのですけど、マイクロとちがってECCOは全文検索ができるということで、かなり使い勝手が違うので、多分そっちに移行すると思います。 |
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CL:
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アメリカの資料もだいぶECCOの中で見つけられましたか? |
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鰐淵:
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そうですね、結構探しているのですけども、やっぱり、著作が多いということで、これまでこっちの方で見た物を見てみると、それがひとつのところだけじゃなくて、いろいろなところで、例えばロンドンでも印刷されていたということもあって、最近はそういうものも調べています。 |
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CL:
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ありがとうございます。稲垣さんは。 |
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稲垣:
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今年の春に卒業論文を書きまして、まだ修士1年なのですけれども、研究したいと思っているのは、18世紀の終わり頃から19世紀前半くらいにかけて、イギリスのキリスト教がどんどん教会を作って海外に出て行くという、ミッション運動です。 なかでも注目している人物で、 ウィルバーフォース(William Wilberforce, 1759-1833)という 人がいるのですけれども、もう1780年代くらいから活動しており、本も書いていますので、ECCOではウィルバーフォースの著作やミッション関係のパンフレットなどを見ています。パンフレットは数が多くすべてを見てみることは実はまだできていませんが、著作を見るにしても、初版がどういう形で出たのかというのは日本では見られないですから、そういう面では活用させていただいています。 |
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CL:
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ありがとうございます。 |
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CL:
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さて、皆さんがこれまでECCOを使われて、「こういう検索をやってみたらこういうものが引っかかって面白かった」というような例はありますか? |
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久保山:
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"Japan" とか。 |
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CL:
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"Japan" でやっても結構面白いですよね。 |
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久保山:
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面白いですね。 |
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近藤:
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それ、日本だけが出てくるわけじゃないでしょ? |
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久保山:
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全然違いますね。 |
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近藤:
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漆器、漆塗りとか、その代用品とか出てきますよね。 |
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CL:
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確かに私も以前、"Japan" で検索したら、国よりも「漆塗り」なのですね。それは面白いな、と思いました。やっぱり、日本人はまず "Japan" でやってみますよね(笑)。習性なのかもしれない。 |
(クリックすると、画像が大きくなります。) |
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久保山:
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もう少しアカデミックな例でいうと(笑)、例えば、 デフォー(Daniel Defoe, 1660-1731)とか スウィフト(Jonathan Swift, 1667-1745)とか、今でも有名な18世紀の小説家の書いたものの挿絵があるかどうかを見てみたり、ヨーロッパで16世紀から17世紀に出たものが英語で翻訳されたときにどうなっているのかということを、挿絵もそうですけれども、どう変わっているのか、そういうことをひまなときに検索して楽しんでいます。 |
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CL:
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挿絵もなかなか面白いものがありますよね。 |
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久保山:
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それは楽しめますね。 |
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CL:
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私がECCOのデモをやるときは、必ず "Nagasaki" という単語で検索して、時代順に並べると ケンペル(Engelbert Kaempfer, 1651-1716)の『日本誌』が出てくるのですね。そして図版のところをお見せすると、誰が見てもそれなりに面白い。絵はわれわれ素人でも分かりやすくて面白いポイントだと思います。 |
(クリックすると、画像が大きくなります。) |
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CL:
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研究で使われるときには、まず研究対象を検索語としてやってみるのが一般的でしょうか。 稲垣さんでしたら "Wilberforce" とか。 |
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稲垣:
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そうですね。「Full Text」で入れて、ざっと検索結果を上から表題だけ見ていっても、誰がウィルバーフォースを好きで、誰が嫌いかとかというのが、「Critique」とか「ウィルバーフォース氏を批判する」のようなものが出てきたりして、分かったりしますね。 |
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CL:
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それは、必ずしもウィルバーフォースの著作ではないわけですね。 |
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稲垣:
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ええ。いつどこで誰が言及しているかが分かるところが、すごく便利なところだと思いますね。 |
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近藤:
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そうですね。検索するときに「Author」とか「Keyword」でも、まあ当たるけれども、やはり「Full Text」で検索すると本当に意外なものがヒットして、それが新しい発見につながります。 |
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CL:
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なるほど。別のデータベースについての話ですが、ハーバード大学の先生でロスチャイルド家の歴史を書いたニール・ファーガソン(Niall Ferguson) という人が、もう少し早く「The Making of the Modern World」が存在していたら、もっと多くの参考文献を載せられたのに、というようなことをおっしゃっていました。著者やタイトルに "Rothschild" が含まれるものは目録でも出てくるのですが、本文中の言及はこういうデータベースでないと出てこないので。 |
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矢吹:
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あと、ODNB(Oxford Dictionary of National Biography)には出てこないような個人名で検索しても、たくさん出てくるのです。 特に、ECCOの中に「Almanac」、いわゆる年鑑がすごくたくさん、しかも版の違うものを含めて収録されています。個人名で検索すると、例えばその人が陸海軍の将校であればどういう風に昇進していったかまで、わかるのですよね。 |
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CL:
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それもひとつの研究ですね。 |
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久保山:
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そう。有名じゃない人、マイナーな人のことがよく分かる。 |
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矢吹:
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そういう人を調べられるのはとても便利です。 |
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近藤:
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それが実はいちばんのメリットかもしれません。DNBなどに載っているようなものは、そちらでかなり信頼できる情報が得られるわけだし、それこそ『ロビンソン・クルーソー』や『ガリバー』のような有名な作品は、もう活字になったもので読めたりするわけですが、かなりマイナーな人や作品、あるいは言葉遣いなどについて調べるときに、フルテキストの検索は威力を発揮しますよ。従来絶対できなかった研究ができます。 |
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CL:
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先生にこの間お話をうかがったときにも、これまでの正典が崩れ、研究の「民主化」が起こるということをおっしゃっていたのですけれども、今、具体的な例を挙げていただいて、大変納得がいきました。 |
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CL:
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今の話とも少し重なるのですけれども、こういうフルテキスト・データベースを導入していくことで、今後、研究はどういう風に変わっていくと思われますか? |
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久保山:
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言葉の使い方が調べられますよね。フルテキストでひとつの言葉を検索すれば、たくさん出てくるじゃないですか。それから、検索結果の並べ替えができますよね、時代順にざっと並べたり。 僕は試しに、ある言葉が本のタイトルの中で使われている頻度がどのくらいなのかを検索してみたことがあるのですが、そうしたら多い時期と少ない時期がとても明確に分かれていました。今までのCD-ROMデータベースなどだと、タイトルでは検索できたのですけれども、今回はフルテキストまでできるので、それらを照らし合わせて、50年とか100年間の言葉の使われ方や頻度が調べられる。おおざっぱなものですけどね、入り口としては使えます。 その辺がかなり変わったと思います。 |
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CL:
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なるほど。ありがとうございます。同じ言葉の時代によって変わってくるといったことを、ECCOの中で見つけられたことはありますか。 |
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近藤:
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ECCOじゃなくても、後藤さんは、EEBOであったら、どういう風に使っているのですか? |
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後藤:
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私は「Grand Jury」に言及があるパンフレットを探したり、題名や著者名の一部しかわからないものを特定していくのに使ったりしています。語義の変遷ではないですが、大陪審の採決が問題になった事件の直後に大陪審に関するパンフレットが複数出ていることがわかったり、時代による関心の高まりを見ることができました。一連のヒットしたものを見るだけでも、時代によって使われる語彙や強調される点が変わってゆくのもわかって面白いですね。 |
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CL:
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使い方の話に移るのですが、みなさんが具体的によく使う機能はありますか? |
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久保山:
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同じ作品の版が違うのとか、年が違うことによって違う版が分かりますよね。出版年が指定できるじゃないですか。あと出版地ですよね、ロンドンで出たものとか、エディンバラで出たものとか、いろいろ検索できますよね、だから片っ端から使っていますね。それは便利です。 |
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鰐淵:
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僕は植民地でも、 ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin, 1706-90)という人物に興味があって、彼のことを周辺のことからやっていこうと思って見ています。そうすると、例えば電気の実験などに関する彼の著作はいろいろなところで出版されているので、探すときに出版地に "Philadelphia" と入れたりするだけで見たいところを絞れるというのは、面白いなと思っています。 |
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CL:
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従来でしたら書誌でしかできなかったのが、いきなり本文が見られる。 |
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鰐淵:
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それももう、全部パッと見られる。 |
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CL:
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そうすると、だいぶ「省エネ化」という... |
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久保山:
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そうですね。昔だったら本当に紙でいろいろと、ひとつひとつ調べて、見落としがちなものもあったのですが、そうではなくて、言葉を入れて検索すれば、出てくる。並べ替えもいろいろできますし、何年から何年に出たものとか、指定ができますので。僕が修論をやっていたときには、ある事件より前に出た物か、後に出た物か、年度を区切って検索したらピンポイントで見つけることができました。それこそ〈省エネ〉ですかね。スピードの早さが手軽すぎて。それまではマイクロフィルムで... |
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近藤:
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しかも、マイクロが全然読めなかったりしてね(笑)。 |
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久保山:
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たどり着くまでに一苦労だったのが、今では家にいてできるというのがすごい。外部アクセスができる場合だとそうですけれども。あとは、それでなくても大学に来てやればいいわけですものね。 |
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近藤:
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それとね、これまではイギリスのブリティッシュ・ライブラリーなどで稀覯本の複写を頼むとするでしょう。係員の機嫌をうかがいながら(笑)、大変だったわけですよ。いざ、コピーができてきても、日本では考えられないような劣悪なコピーだったりしたのですね。それがこのデータベースなら自分でダウンロードできて、プリンターからとてもきれいに印刷できます。その手間のちがいはすごいですね。そのストレスが昔は大きかったから、みなさんはあまり感じてないかも知れないけど、今のブリティッシュ・ライブラリーになる前の、ブリティッシュ・ミュージアムの中のノース・ライブラリーというところは、本当にカウンターの担当職員の雰囲気が悪いところだったのですよ。コピーを取るのが大変だったのです。 今はとても良くなりました。 |
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CL:
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みなさんは、ECCOを使うときに、何十分とか、何時間とか、続けてどのくらい使われますか? |
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稲垣:
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トライアルのときは、朝までやっていたこともあります(笑)。 |
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近藤:
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だって、いつ終わりになるか分からないですから。 |
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久保山:
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僕もトライアルができたときは、ほとんど徹夜で、片っ端からダウンロードして。 |
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後藤:
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やり始めると止まらない。(笑) |
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久保山:
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何時間もやっちゃいますよ。 |
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後藤:
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やり尽くす。 |
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久保山:
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そう。いろいろなキーワードで検索して、これもやってみよう、あれもやってみようという感じで。出てくると、とりあえず読むのはあと回しにして、全部保存していましたね。何時間...いや、きりがないですね。 |
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CL:
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そうやって見つけられたものは、ダウンロードされるのですか?プリントアウトされるのですか? |
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久保山:
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僕はダウンロードして、それを両面プリントアウトして、冊子みたいにします。 |
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CL:
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結局は冊子にした方が、やはり使いやすいですか。 |
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久保山:
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その方がなんか、僕は安心するのですけど。やっぱりプリントアウトした方が。 |
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CL:
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確かにそうですね。 |
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久保山:
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画面で見ているとあまり読んだ気がしないことがある。線が引けないし。 |
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CL:
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そうですね。線を引くのは大事ですよね。画質はどうですか?マイクロフィルム程度とは言われていますけれども。 |
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後藤:
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それよりは見やすい。白が明るい。 |
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CL:
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コントラストが。 |
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久保山:
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プリントアウトしたときに、マイクロは、白いところがかなり灰色がかっているのですよね。それがECCOだと本当に白のままで出てくるので、それは便利だと思います。(笑) |
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CL:
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ありがとうございます。 |
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久保山:
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ただ、本によっては綴じがとても強くて、フルに開けなくて、ノドの部分が読めない。現物だとこうやってできるんですけど(本をのぞきこむしぐさをする)、パソコンの画面ではそれはできないので(笑)。物によってはそういうのがけっこう著しかったりして、ちょっとそこだけ困りますけどね。 |
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後藤:
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マイクロのときと、デジタルになってからを比べたわけではないのですが、ちょっとかすれて白くなってしまっているのが多いこともあるかもしれない。 |
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近藤:
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白さが過度に強調されているのじゃない? だから、地の文が薄くなって、かすれている場合はありますよ。 |
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後藤:
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フルテキスト検索にしたときに、引っかからなくなることがけっこう起きているような気がするのですが . . . 。 |
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CL:
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そうですね、読まれていないかも知れないですね。 |
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後藤:
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そうすると、同じページで同じ単語でも、ヒットしていたり、いなかったりということがありました。 |
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CL:
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光学文字認識(OCR)の精度はいかがですか? |
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稲垣:
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ひとつ、イタリックが多分、落ちるのですよ。 |
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久保山:
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可能性が高いですね。 |
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後藤:
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落ちやすいですね。 |
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稲垣:
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議会資料を、本当は全部見ればいいのですけど(笑)、この人が発言している部分だけ欲しいといったときに、検索すると、その名前だけ斜字なのですよ。それが全部落ちるから、本文中で批判されているのは分かるのですけど、本人の発言にたどり着けないというのがありました。 |
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近藤:
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イタリックは落ちていますかね。 |
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久保山:
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落ちる可能性が、ちょっと高めです。 |
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稲垣:
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自分は落ちていました。 |
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CL:
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ローマン体に比べると、少し精度は落ちるかも知れないですね。 |
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後藤:
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あと、ロングSとか、今はない活字が落ちていることがある。 |
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近藤:
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Sは、意識的に拾っているのじゃないですか? 長いS。 |
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CL:
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一応そうですね。なるべくロングSも拾うように。 |
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近藤:
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なるべく(笑)。それは、どうやっているのですか。 |
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CL:
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当時の単語のシソーラスのようなものを作ったらしいです。 |
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後藤:
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ただ、Fuzzy Search(あいまい検索)でレベルを「High」にしてしまうとほとんど出てくるので、あまり関係はないのですけど。 |
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CL:
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Fuzzy Search も、結構活用していただいていますか。 |
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後藤:
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そうですね。 |
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久保山:
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あれは便利ですね。 |
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後藤:
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基本的にFuzzy Search で検索しますね。 |
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CL:
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私共も、検索の精度について聞かれたときに「Fuzzy Search のほうもお使いください」というお答えをよくしています。 |
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久保山:
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あと、ヒットした単語に色が付くのは良いですね。あのポイントがいい(笑)。すごく便利です。 |
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後藤:
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あと、飛べるのもすごくいいですね。 |
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近藤:
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色だけじゃなくて、200頁、300頁の本であっても、その「何頁」と指定されますよね。あれが出なかったら探せない。 |
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CL:
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みなさんは、ネット世代そのものか、それに半分かかってらっしゃる方々だと思うのですけど、ネットの快適さと、ECCOの快適さとを比べたときに、どうでしょうか。 |
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鰐淵:
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新聞が収められてないのですよね。 |
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近藤:
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そうそう。雑誌も。定期刊行物は入れないという方針ですよね。 |
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CL:
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そうですね。原則として、モノグラフです。 |
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近藤:
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これは著作権とか、何かあるのですか? |
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CL:
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そういうことではないと思うのですけども、 |
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近藤:
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あまりにもたくさんあるから。 |
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CL:
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マイクロが母体になっていますので、マイクロを撮影したときに、そういう基準を設定したのだと思います。 |
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近藤:
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それで、新聞のマイクロは既に商品になっているのが多いですよね。地方の新聞でもね。その版元が他の会社だったりして、版権が違うので、ゲールとしては入れることができないとか、そういう理由ですか? |
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CL:
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ひょっとしたらそれも関係あるかもしれないですね。 |
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CL:
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先ほどちょっとイタリックのことをおっしゃっていただいたのですけれども、ECCOで、こういうところを改善してくれたらな、というご提案はありますか? |
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矢吹:
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ダウンロードの仕方は改善していただきたいですね。ページをいちいち指定しないといけないのですよね。多分ほとんどの人が、全部ダウンロードしたい(笑)。そういうときに、特に何百ページという著作だと、何回も数字を入れ替えて入力しないといけないので、そこがちょっと。 |
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CL:
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確かに、一度に50ページまでという制限があるのですよね。あれはべつに、著作権の関係ではなくて、サーバーの負荷の関係であのようになっているのです。 |
(クリックすると、画像が大きくなります。) |
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久保山:
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最初はでも、10ページだったですよね。 |
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CL:
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そうですね。だいぶ改善はされています。 |
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久保山:
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50ページになっただけでも、革命的だったよ。 |
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後藤:
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「連続でダウンロードする」というオプションをつけるとか。 |
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CL:
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なるほど。検討させていただきます。 |
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後藤:
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あと、サイテーションをメールで送るときに、テキスト形式かHTML形式を選ぶようになっていますが、あれを、例えば書誌情報を管理するソフトウェアに取り込めるような形で落とすことができると、後から自分で検索できる形で残るのでいいと思います。 |
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CL:
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そうですね。今、潮流としては、そういう機能が主流になってきていて、私共でも、他のデータベースでは既に実現しているものもありますので、徐々にそのようになっていくと思います。それも本社に意向をお伝えしたいと思います。 |
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CL:
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フルテキスト検索で研究が楽になったのですが、逆にその弊害のようなことはあると思いますか? |
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後藤:
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やることはすごく増えました。なんでもとりあえずは確認してみないといけないうえに、たくさんヒットしてきてしまえば、見なければいけなくなるので。 |
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久保山:
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楽をしすぎる、というのもありますよね。 僕も修論をやっているときに、スコットランドのグラスゴーという街がどういう街なのかというのを、当時のガイドブックがあって、スコットランド人というのはこのような人たちで、このような街で、とか、 "Glasgow" で検索すると見事に出てくるので、そこだけ拾ってやってしまうのですけど、そうするとなんだか、全体像がわからないですよね。ピンポイントで拾うことができてしまうので、ずっと読んでいて「ナニ? 出てきた!」という本当に泥臭いのではなくて、あったら「ああ、じゃあ拾っていくか」という感じになってしまうので。ちょっと知識が、断片化してしまう可能性がありますね。それは少し危険な感じがします。弊害といえば弊害です。 |
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後藤:
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そこに出てこなかったものは「ない」ことになるので(笑)。 |
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CL:
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それはあるかもしれないですね。 |
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後藤:
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単にそれはフルテキスト検索から落ちているだけのことかもしれないけれど。 |
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久保山:
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不思議だったのは、フルテキストで検索して引っかかったものを、その引っかかったものの作品の中で更に検索しようとすると、「この作品は検索できません」って言われたことが...ありません? |
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近藤:
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「検索できません」じゃなくて、ヒットしたのに「該当箇所はありません」というメッセージが赤字で出ることがありますね。 |
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久保山:
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ああそう! 赤字で出る。 |
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近藤:
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あれは不思議だよね。どういうことかよくわからない。 |
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CL:
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それは、ご説明できます。 |
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久保山:
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できませんって言うのかと思った(笑)。 |
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CL:
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あれは、フルテキスト検索のときには、だいたいタイトルと、著者と、書誌情報などを探していることがあるのですね。それで、書誌情報には出てきているけど、本文中には出てきていない単語がヒットすると、ハイライトできない。そういうときに赤字が出てくるという仕掛けになっているみたいです。そういう時には、サイテーションのほうのページを見ていただくと、その単語が出てきたりします。 |
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近藤:
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ではそれは、メッセージの通り「本文にはない」というふうに理解していいのですね。 |
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CL:
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そうです。 |
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久保山:
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あとは、マイクロフィルムのものが、どれだけオンラインで見られるのかということですね。元々のマイクロ・コレクションとリリースの時期が違うじゃないですか。それが、どのような基準でその増やしているのかとか、どのくらいの割合でマイクロのものが見られるのですか? |
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CL:
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ECCOに関しましては、一応お尻が決まっていまして、マイクロフィルム版は「ユニット」という単位で刊行されていたのですけど、ユニットの1から371まで、1万2千985リール分だけが入っているということになります。 |
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久保山:
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マイクロの「The Eighteenth Century」は1万4千何百リール... |
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CL:
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そうなのですよ。 |
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久保山:
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ということは、2千リール分ぐらいは、 |
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CL:
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まだ入ってないのです。 |
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久保山:
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「まだ」ということは、これから入るのですか? |
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CL:
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現時点では、マイクロの刊行と並行してデータベースの中身が増えているわけではないのですよ。いったんユニット371で切って「ここまでをECCOに入れる」ということで作りましたので。おそらく、あとで「補遺」のような形で残りの部分がまた有償で加えられるかもしれないのです。 |
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久保山:
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前から気になっていたのですけど、ECCO自体は、マイクロ・コレクションの「The Eighteenth Century」を超えるものではないのですね? |
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CL:
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そうですね。マイクロがあくまでも先行していますので。まずマイクロを撮ったものをスキャニングして、という順序で作られていますので、今のところそういうことになります。 |
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久保山:
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では「The Eighteenth Century」に入ってないものは、基本的に は入らない? |
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CL:
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入らない、ということになります。これから新しく企画されている商品は、もう初めからデジタルカメラで撮り下ろしというケースも増えています。いちいちマイクロに焼かなくても、今はデジタル画像を逆にマイクロに焼くこともできるらしいので、媒体はいくらでも可変になってきています。 |
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久保山:
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19世紀のデータベースのほうは? |
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CL:
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今、19世紀の雑誌のデータベースとか、新聞のデータベースを作っておりまして、それには一部、色も入れようという話になっています。19世紀は特に、風刺雑誌とか、きれいな色の入っているものがありますよね、石版画とか。 |
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近藤:
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「Illustrated News」とかね。 |
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CL:
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そうですね。そうすると、従来のECCOのような、まったく濃淡のない白黒だけだと、石版画のようなニュアンスがあるものは難しいので。 |
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近藤:
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なるほど。 |
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CL:
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だんだん、技術とか、サーバー容量とか、いろいろな要素で少しずつそういう風にはなっていくだろうと思います。 |
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久保山:
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19世紀の「NCCO」の開発が始まっています、というプレスリリースが出たのは2004年ぐらいだったと思うのですけど、現物はどれぐらいの時期に? |
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CL:
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あれは別の先生からも聞かれて、本社に一度問い合わせたのですけど、必ずしもECCOをそのまま19世紀に、ということではないらしいです。 すでに、お使いいただいている「Times Digital Archive」とか、19世紀アメリカの新聞を集めた 「Nineteenth Century U.S. Newspapers」とか、アメリカ関係の文献集成「Sabin Collection」とか、そういったいろいろなものを集めて《NCCOのようなもの》とする計画のようです。だから、一つの統一されたデータベースになるわけではないのですが、横断検索技術の環境は段々できて きていますので、別々のデータベースでも、将来的には一緒に検索できるようにする、という段階にあるとお考えいただければと思います。 |
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久保山:
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それが応用できればECCOの方も単独ではなくなるということですね。 |
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CL:
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そうですね。19世紀になりますと、文献の数が半端ではなくなってきて しまうので、ECCOのようなやりかたで一つのコレクションを作ることは、 よほどのことじゃないとできないのでは、と考えています。 |
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CL:
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では最後に、皆さんお一人ずつ、これからECCOを使って私はこういうことをやってみたい、ということでもいいですし、あるいは、何か〈ECCOと私〉みたいな(一同笑)ことでもいいんですが。一言ずつコメントを頂戴したいと思います。 では今度は、稲垣さんから。 |
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稲垣:
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〈ECCOと私〉ですね(笑)。僕はまだ修士に入ったばかりなので、もちろん研究にもいろいろ使っていきたいのですけれども、日常の授業でも活用したいですね。別のゼミの文学の先生も、原文にあたるのが格段にやりやすくなったということをおっしゃっていました。ですから、そういう作業もしていきながら勉強していきたいなと、その際に使っていきたいなと、思います。 |
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CL:
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ありがとうございます。鰐淵さんは。 |
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鰐淵:
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とりあえず、修士論文を書くこと(笑)。そのために使わないといけないので、友達にならないといけない、無理矢理にでも。あと、自分の関心のあるフランクリンにひきつけて言えば、今まで、日本ではちょっと情報量が足りなくてできないよ、と言われていたような、書物に関する研究とか、これから日本でやろうとする選択肢が全然違ってくるんじゃないかな、というのは思います。 |
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CL:
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なるほど。ありがとうございます。 |
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後藤:
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私は18世紀になると、政治的なパンフレットで大陪審に関わるようなものがたくさん出てくるので、そういうものを題材に、大陪審が18世紀にはどのように話題になってくるのかを考察してみたいと思います。 |
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CL:
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ありがとうございます。 |
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久保山:
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僕はちょっと野心的で、ECCOを使わなければできないような研究というのが多分あると思うのですね。そこで、さっき言いましたけど、言葉の使い方の変遷とか、ECCOを使わなくてもできるのですが、使えばもっと効果的に、スピーディーにできることが何かしらあると思うので、それを探して、将来的には形にして有用性をアピールしたいなと思っています。 まだアイディアをあたためている段階なのですが、いろいろなところからヒントを得て、他の人が「こういうのを使えるからできるのだな」と思うようことをやろうと思います。 |
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CL:
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ぜひ、期待させていただきたいと思います。 |
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伊東:
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僕は、自分のメインのプロジェクトは19世紀なので、まずは19世紀の、今おっしゃったような、いろいろなデータベースができるのを待ち望んでいます。あと、人間と動物との関係の変容に興味があるので、もう少し長い期間を、18世紀くらいから取って、例えば、特定の動物の名前を入れてみたりとか、18世紀から19世紀にかけて、動物観はけっこう大きく変わると思うのですけれども、そういうことを探る一つの手がかりとしたいなと思っています。 |
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CL:
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ありがとうございます。 |
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矢吹:
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僕は実は卒業論文でやりたかったのは、黄禍論、つまり「yellow peril」なのですが、それをどうやって研究するかというときに、古い雑誌論文などを見ていくことになるのです。今あるデータベースだと、タイトルとか著者くらいでしか検索できなかったりするのですが、それを使った研究がもう出ているのですね。それで、ECCOの次の《NCCOのようなもの》が出たら、絶対それを使った網羅的な文献調査をやろうと狙っています。 とても面白いテーマだと個人的には思っています。 |
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CL:
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ぜひ、がんばってください。 |
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近藤:
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一言、僕も言っていいですか? |
| (一同笑) | |
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CL:
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もちろん、どうぞ(笑)。 |
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近藤:
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先に研究のテーマが決まっていて、それでECCOを100%活用しようというのもひとつの考え方なのですけれども、それとは別に、いつでもECCOが安心して使える環境になりますと、いろいろなときに思いついた言葉やキーワードを入れて、検索してみて「ああ、こういう風に出ているのか」とやってみることができます。まず、何か言葉を入れて、結果を年代順に並べてみる。 例えば、 "London Bridge" なんてやりますと、千4百いくつヒットします。全部見るわけにはいかないのですが、それにあと何を足していくと、意味のある数十件くらいのヒットになるのかな、と考える。あるいは、そのうちのいくつかだけ、18世紀の初めのものだけちょっと読んでみて、それから、18世紀のおしまいだけ読んでみて、使い方や意味が変わっているかな、という風にしてね、新しい研究テーマを探すために、ECCOでいろいろやってみると、自分のアイディアは意味のある研究になるのかどうか、ということを試行錯誤する手段として使うことができるのです。そういうことはこういうデータベースがなかったら、できなかったでしょう。 |
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CL:
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好奇心から始まって、そこから研究の芽が。 |
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近藤:
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そうそう。今のところECCOは1701年から1800年までですけど、もうちょっと長期的にね、中世のおしまいぐらいから20世紀のおしまいまで、将来いろいろなデータベースのクロス検索ができるようになると、すごく大胆な研究ができるだろう、と思います。 これまでは、キース・トマス(Sir Keith Thomas)みたいな人が、自然とか、動物とか、一種の天才的なセンスや直観でもって、いろいろな文献を「ここにあるはずだ!」と探してやっていたわけですが、それをもうちょっと普通の人も(笑)、かつ、客観性を持ってやることができる。つまりキース・トマスについては、あれは彼の思いつきでしかないんじゃないか、という批判がまだありますし、それは誰も反批判できないわけです、今のところは。それがデータベースの充実によって、新しい学問が成り立ち、これから20年経つと、まるっきり変わるかもしれないな、と思いますね。 |
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CL:
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では、その〈まるっきり変えて〉くださる皆さん、 この日を忘れずに(笑)。 陰ながら、期待させていただきたいと思います。 今日は、お忙しいところ、本当にありがとうございました。 |
(近藤先生プロフィール)
主な著編書:
近藤 和彦 こんどう・かずひこ
東京大学大学院人文社会系研究科教授
史学会 理事長
王立歴史学会フェロー(F.R.Hist.S.)
専門分野: 西洋史学
最近の研究テーマ: ヨーロッパの政治社会、イギリス諸島の歴史、歴史学の歴史
主な著編書:
近藤和彦 著
『民のモラル ― 近世イギリスの文化と社会』
山川出版社 1993年11月 ISBN 978-4-634-48010-0
近藤和彦 編
『長い18世紀のイギリス ― その政治社会』
山川出版社 2002年4月 ISBN 978-4-634-64710-7
ジョン・ブルーア著/近藤和彦 編/坂下史・大橋里見 訳
『スキャンダルと公共圏』
山川出版社 2006年5月 ISBN 978-4-634-47501-4
(その他のご著作は先生のホームページに紹介されています。)
近藤先生 ホームページ: http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~kondo/
(ゼミ生プロフィール)
伊東 剛史 いとう・たかし
所属:日本学術振興会特別研究員
/東京大学大学院人文社会系研究科 西洋史学研究室
研究テーマ:19世紀イギリス都市における人間と動物の関係史
動物園、博物館などの公共文化施設の発展
所属:日本学術振興会特別研究員
/東京大学大学院人文社会系研究科 西洋史学研究室
研究テーマ:19世紀イギリス都市における人間と動物の関係史
動物園、博物館などの公共文化施設の発展
(五十音順にて掲載)
