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    <title>TDA</title>
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    <updated>2008-10-10T07:28:18Z</updated>
    
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    <title>インタビュー：甲南大学</title>
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    <published>2007-04-26T07:16:59Z</published>
    <updated>2008-10-10T07:28:18Z</updated>

    <summary>甲南大学 井野瀬　久美恵先生 インタビュー： The Times Digital...</summary>
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        <![CDATA[<p>甲南大学<br />
井野瀬　久美恵先生 インタビュー： <font color="#9E2F37">The Times Digital Archive 1785-1985</font></p>

<p>2007年3月<br />
甲南大学　井野瀬先生研究室にて</p>]]>
        <![CDATA[<p><img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="600" height="20"><br />
<img src="http://www.cengage.jp/tda/img/interview-1.jpg" width="650" hspace="0" vspace="10" /></a><br />
<img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="600" height="20"></p>

<div id="q">
先生の研究分野を教えていただけますか？
</div>

<div id="a">
私は、ヨーロッパ大陸の西端に浮かぶ島国イギリスが膨張して帝国となり、その後収縮、衰退していった「歴史的事件」に関心を持ってきました。その意味からは、現代まだ終わりを告げていない大英帝国の歴史を含めて、20世紀へとつながるイギリス近現代史が、研究対象といえます。私は、近代、現代という時間において、イギリスは決して島国ではなかったし、今なおそうではないと思っています。ですから、イギリスと関わった世界中の地域が研究対象といえるかもしれません。人やモノ、文化や情報の動きを、イギリスの拡大と収縮の歴史を通して研究している、といえば、多少は具体的なイメージが伝わるでしょうか。
</div>

<div id="q">
先生は、現在、ＴＤＡを使ってどのような研究をされていますか？
</div>

<div id="a">
ごく最近まで、この4月に出版される本を執筆しておりましたが、その執筆中には、TDAから戦争関連の情報の詳細をかなり正確に知ることができました。「ロンドン・タイムズ」の読者層には政治家も含まれていましたから、「ロンドン・タイムズ」が戦争情報をどう伝えているかということは、大英帝国の戦争を見る目線を理解する上で欠かすことはできません。「ロンドン・タイムズ」はクリミア戦争から従軍記者を送るようになりましたが、彼らが書いた記事からは、帝国全盛期の戦争やその情勢がわかるだけでなく、戦地に赴いた従軍記者たちが何を伝えようとしていたか、そこからは、イギリスの世論形成のありようも見えてきます。

<p>最新刊の著作では、今年、2007年が奴隷貿易廃止200周年ということもあり、戦争以外にも、奴隷貿易の廃止というテーマを大きく取り扱いました。奴隷貿易廃止法案が議会を通過した1807年のことですが、それがナポレオン戦争中の出来事であることを見逃してはなりません。平和な時代であれば「人道主義に基づいて」という見方が中心になるのでしょうが、宿敵フランスとの戦争中に奴隷貿易を廃止するということになれば、その裏に何か思惑があるだろうことは容易に想像できましょう。そうした歴史の構図を総体的に眺めるのに、新聞は格好の材料となります。あるテーマ、ある素材の流れを追うことができるからです。しかも、それぞれの新聞記事は、決して単体ではありません。その隣にどんな記事が掲載されたかもまた、時に重要な意味を持ちます。新聞の面白さ、魅力のひとつはそこにあるといえましょう。TDAの素晴らしさは、紙面そのままの形が提供されていて、その記事の相対的な位置関係をも知ることができるところにあると思います。</p>

<p>現在、海外での学会発表のために現在準備を進めている研究の一つに、「日露戦争がサハラ以南の地域に与えた影響」というテーマがありますが、ここでもTDAを利用しています。日露戦争が世界に与えた影響に関しては、中国、インド、エジプトあたりまでは研究されていますが、いわゆる「ブラック・アフリカ」と呼ばれるサハラ以南の地域に関しては、いまだほとんど分析されていないのが現状です。とはいえ、非ヨーロッパの小国である日本がヨーロッパの大国ロシアに勝利した日露戦争は、さまざまな意味合いにおいて、世界各地の人々のものの見方を変えるきっかけとなった「事件」だといえます。日英同盟に基づき、ロシアのバルチック艦隊が大英帝国に属するアフリカ沿岸の諸港に立ち寄ることを拒否したこともあって、日露戦争は、サハラ以南の人びと（もちろん、すべてではありませんが）にもその過程が見える戦争でした。実際、「タイムズ」を読むと、そうした部分もまた見えてくるのです。</p>

<p>また、自分の研究だけではなく、学生たちにとっても、TDAは、新聞とは誰が何をどういう立場でどのように伝えているか、逆に何を伝えていないかなどを学生に考えさせるのに格好の教材です。学生には、常に書き手を意識しながら記事を読ませることにしていますし、自分自身もそういう意識で「記事の裏側」を読むことに努めています。<br />
</div></p>

<p><img src="http://www.cengage.jp/tda/img/interview-text1.gif" alt="" /></p>

<div id="q">
ＴＤＡの導入でどのような研究が可能になると思われますか？
</div>

<div id="a">
現在の歴史学の世界では意見は分かれるでしょうが、私は、歴史とは、ある部分、「記憶の問題」でもあると考えています。絶え間なく流れる時間の流れのなかで、どこをどうやって切り取るかによって見え方は違いますし、また、それぞれの歴史家がどの場面をどう描くかによって、異なる「物語」ができます。大切なことは、歴史にはいろいろな「物語」があることを認めたうえで、それらを対比させる視点を持つことでしょう。

<p>しかも、記憶は、たえず書き直されていきます。なぜなら、出来事は、常に書き手が存在するその時々の「今」のなかで、その状況と関連させながら再記憶化されていくものだからです。例えば、奴隷貿易廃止の話も、100周年にあたる1907年の時代状況の中でこの問題を語るのと、国内に大量の非白人移民を引き受けた今のイギリス、そして9.11事件を経験した2007年という現代において1807年の奴隷貿易廃止の意義を考えるのとでは、全く捉え方が違っているでしょう。</p>

<p>「歴史はすべからく現代史である」という有名な言葉があります。歴史叙述は、書き手が生きている「今」、当時の「現代」の視点からたえず書き直されていくものです。もちろん、ある出来事がおこったという事実やその事実関係そのものは変わらないでしょうが、それをどう伝えるか、あるいは描くかは、どんな時代にその出来事を語るかによって大きく変わってくるのです。</p>

<p>奴隷貿易廃止にひきつけていえば、今年３月、奴隷貿易廃止法案通過２００周年に際して、イギリスのブレア首相は、公式謝罪は行わなかったものの、奴隷貿易への「深い悲しみと後悔」を表明しました。1907年の100周年の時代にはありえなかったことです。100年の時間の流れのなかで、この出来事をあらためて記憶に刻む意味が浮上し、新しく別の記憶に置き換えられたのです。歴史が「それをどのように叙述するか」の問題でもある以上、今という時代を置き去りにしてはありえないことを、この事例からも読みとれるでしょう。</p>

<p>「歴史的事実」とは、過去に起こった事ではなく、それがどのように後世に伝えられていくか、そしてその記憶がどのように再記憶化されていくかの問題もあります。その場合、TDAのキーワード検索がもたらすメリットは、一言では言い尽くすことができないほど大きなものとなります。</p>

<p>繰り返すようですが、歴史とは、記憶の積み重ねで構成されています。歴史上の出来事の価値は、現代を生きている人間によって、その多くが決められてしまうものです。それは、出来事のみならず、人物に対しても同じです。日本でも、近年、大化の改新で暗殺された蘇我入鹿が再評価されていますよね。イギリスでは、オリバー・クロムウェル(1599-1659)の記憶が好例かもしれません。TDAが対象とする1785年から1985年、クロムウェルはもはや生きていませんが、実際に検索をかけてみると、彼の名が「タイムズ」の記事に登場しているのです。時は、19世紀末の1899年。20世紀を迎えるにあたり、国会議事堂の前に銅像を立てる計画が持ち上がり、選ばれたのがクロムウェルでした。王（チャールズ１世）を処刑した人物の銅像を立てるには、様々な議論が巻き起こったことでしょう。その点からすれば、オリバー・クロムウェルの話は、決して17世紀だけの話ではなく、19世紀、20世紀の話にもなるのです。こうした「歴史と記憶の狭間」をどう考えるか － この問題は、私がたえず学生たちに問いかけつづけていることです。そして、TDAを使えば、それをきわめてわかりやすい事例として学生に具体的に見せることができるのです。なぜクロムウェルが選ばれたのか？他にはどんな候補がいたのか？　そうしたこともまた「タイムズ」には書かれていますが、紙面をめくりながら探すのは大変です。でも、TDAを使って検索すれば、さほど時間をかけずにそのページにたどり着けるのです。たどり着いた記事をどう考えるか、そこに何を読みとるか － そこからが、われわれの問題ですね。</p>

<p>考えてみれば、研究者としての私と、教育者としての私は同じスタンスなのかもしれません。教育者として、学生とともにTDAを検索する私と、学者としてTDAを使っている私の間に、まったく隔たりはないのです。なぜなら、TDAで見つけることができる具体例を見せれば、学生もかならず反応します。研究者の私がそうであるように・・・。<br />
</div></p>

<p><img src="http://www.cengage.jp/tda/img/interview-text2.gif" alt="" /></p>

<div id="q">
歴史的に見て、ロンドン・タイムズはどのような新聞であったか教えて下さい。
</div>

<div id="a">
ロンドン・タイムズの最大のメリットは、ほとんど途切れていないことですね。それから、読者層が政治家や文化人、知識人ら、言うなればその時代のオピニオンリーダーであったこと。その意味で、まさに「第一級の時代の証言」ですね。タイムズは、社会を動かす世論の意見が集約された新聞だといえます。そして、その保守的な姿勢ゆえに、安定した地位を確保しつづけることのできた新聞でもありました。

<p>19世紀の終わりになると、他にも有力な新聞が登場してきます。ロンドン・タイムズは、ロンドンを中心に編集された新聞でしたので、それに対抗する視点、それとは異なる見解を打ちだした新聞も刊行されました。地方紙だった「マンチェスター・ガーディアン」はその好例でしょう。その後「ガーディアン」という全国紙に発展し、今なお、大学人の間で購読者が多い新聞です。様々な新聞が現れるなか、「ロンドン・タイムズ」は、常に一つの指標であり続けてきました。そこにタイムズの面白さ、魅力があります。</p>

<p>イギリスの場合、クォリティペーパー、いわゆる高級紙の読者層は、大衆紙とはかなり違いますが、その意味でも、タイムズは信頼できる情報が詰まって新聞といえるでしょう。ただ、タイムズに書かれていることが真実であるかどうかは、他のメディアとつきあわせて考える必要があります。私自身は、タイムズとガーディアンを合わせ鏡で読むようにしています。例えば、アイルランドやボーア戦争に対する見方は、タイムズとガーディアンでは対照的です。今後、ガーディアンのデジタル版ができれば、もっと研究の幅が広がるのではないかと思っています。<br />
</div></p>

<div id="q">
ＴＤＡのようなフルテキスト新聞データベースが、今後、歴史研究をどのように変えていくと思われますか？
</div>

<div id="a">
歴史の見方を大きく変えると思います。「歴史は単なる出来事史ではない」という見方が、今以上に強くなっていくのではないでしょうか。起こった出来事がその後の歴史にいかなる影響を及ぼしたかということに、人々の関心の大きな重心が移っていくと私自身は思います。

<p>例を挙げましょう。私が調べていることの一つに、「謝罪」が歴史の中でどう扱われてきたかというテーマがあります。20世紀末、アパルトヘイト廃止後の南アフリカでは、マンデラ大統領によって真実和解委員会(RTC)が設置されましたが、その目的は、アパルトヘイトの調査と和解であり、判決を出すのではなく、真相を明らかにすることにありました。そこに登場するのがなんと、19世紀のイギリスの政治家、グラッドストンの話です。なぜ現代の南アフリカの問題にグラッドストンが出てくるのでしょうか？TDAをキーワード検索してみると、彼がある議会で和解の問題について演説を行っていたことがわかります。この例に見られるように、現代と過去はいろんな結びつき方をしています。時に間違った引用がなされることもありますが、そのこと自体、「記憶の問題」として興味深いですよね。こうした記憶の確認作業もまた、TDAを使えば可能になるのです。新聞データベースは、歴史研究のあり方そのものを変えていくでしょうね。</p>

<p>そのなかで、歴史研究は、出来事をどう解釈するかを今以上に大きな問題として抱えることになるでしょうし、その解釈の仕方も、われわれがどのようにその出来事を捉えるかという問題とともに、われわれの時代以前の人々がこの出来事をどう捉えていたかにも、ますます目配りされるようになるでしょう。</p>

<p>歴史研究においては、起こったことが重要であるとともに、それが、どのように人々に伝わったかもまた大事なことです。出来事に続く政治問題や社会問題、文化摩擦といった流れでその出来事を捉え、検証するためにも、TDAは必要不可欠なツールではないでしょうか。<br />
</div></p>

<p><img src="http://www.cengage.jp/tda/img/interview-text3.gif" alt="" /></p>

<div id="q">
マイクロフィルム版をすでに所蔵している機関も、あえてTDAを導入すべきだと思われますか？
</div>

<div id="a">
一つの事件を、短いタイムスパンで追う場合には、マイクロフィルムでもいいでしょうが、一度TDAを使うと、マイクロフィルムはもはや使えませんね。「研究の省エネ化」です！（笑）資料収集にではなく、その分析や考察に時間を費やせることを考えれば、デジタル版のメリットはかなり大きいと思われます。
</div>

<div id="v">－「研究の省エネ化」ですか。いい言葉ですね！
</div>

<div id="n">
そうです。TDAを使えば、ビデオと同じで「時間を買う」ことができます。とりわけ、人物史、事件史を扱う人には、絶対にお奨めします。事件は起こった時よりその後が大事で、特に戦争はどう終わるか、そして終結後どうするか、どうしたかが問題です。それを追うには、マイクロでは限界がありますから。それに対して、TDAは、調べれば調べるほど情報が出てきて、ほんとうに楽しくなってしまいます（笑）。
</div>

<div id="v">－先生をますますお忙しくさせてしまいますね・・・。
</div>

<div id="n">
ええ、でもそれは嬉しい悲鳴です。他の新聞もデジタル化されていればと思ったことが何度あるかしれません。それから、マイクロの場合は、こちらが仕掛けないと情報を取り出せませんが、デジタルは、検索すればこちらがまったく未知だった情報をも返してくれます。つまり、一方通行ではなく、双方向なのです。インタラクティブであることが、デジタル版であるTDAの最大のメリットではないでしょうか。

<p>まだ、TDAを使われたことのない方々に申し上げたいのですが、検索して返ってきたものを見ると、時に「目から鱗が・・・」の思いをさせられます。と同時に、イギリスの新聞は世界を網羅していた、世界各地に目を光らせていたことを痛感させられますね。だからこそ、タイムズを読むことによって、学生は視界を広げることができるのです。学生たちは、当時の新聞を見ることのできる事実そのものにまずは驚きます。その知的な驚きは、彼らの人生において必ずプラスになると私は思っています。<br />
</div></p>

<div id="v">－先生のゼミで、実際に、TDAを利用して研究している学生さんはいらっしゃいますか？
</div>

<div id="n">
私の教え子の中に、奴隷貿易廃止が、黒人にどういう影響が与えたかを研究している院生がいますが、彼女はよくTDAを利用しています。検索しないと調べられない情報ばかりですから、TDAは重宝しているようです。
</div>

<div id="v">－実際に学生さんが利用されているのは、何より嬉しい情報です。授業でも活用してくださっているようですし、理想的な利用をしていただいていますね。
</div>

<div id="n">
行間を読む作業といいましょうか。第一次資料の新聞だからこそ、それを書いた人間が何を伝えたかったのかを、学生たちに考えさせることができます。今の学生たちを見ていると、人に物を伝えるという力が落ちている気がすることが少なくありません。それもあって、新聞を、それも過去の新聞記事を読ませることを積極的に講義に取り入れてきました。私の講義にとってTDAは理想的な教材なのです。

<p>私自身は歴史家ですから、何が伝えられているか、そして何が伝えられていないかが常に気になります。その意味でも、新聞はそうした意識が鍛えられる宝庫です。もちろん、タイムズは言うまでもありません。<br />
</div></p>

<div id="q">
Googleなどの団体が情報の無料公開を進めていますが、著作権を意識した時、先生はこうした動きをどう思われますか？
</div>

<div id="a">
難しい問題ですね。著作権が何のために存在するのかという問題と同じ議論ですよね。物を書いている立場として、私が最も危惧するのは、コンテクスト（文脈）がテクストから失われてしまうことです。つまり、情報が無料化されると、誰でも情報に簡単に、無自覚にアクセスできるわけですから、私が使ったある言葉がまったく異なるコンテクストで独り歩きしてしまう可能性を考えると、とても怖いですね。コンテクストごとテクストを守るためには、料金を徴収するとか、会員制にするなどのフィルターをかけることは、しかるべき手段なのかもしれませんね。

<p>インターネットの世界は、約束事があるようで無い世界です。学生に課題を出すと、今の学生はみなインターネットで調べてきます。それ自体はかまわないのですが、その場合には、情報の信憑性を確認することを徹底させています。インターネットの怖さ、だからこそ守らねばならないルールがあることを教えるのも教育者としての責務であると私は考えます。<br />
</div></p>

<div id="v">－ここでも、先生の教育者としての姿勢があらわれていらっしゃいますね。
</div>

<div id="n">
そうですか（笑）。今まで、教育者としての自分をあまり意識したことはなかったのですが、例えば、TDAを自分が使ってみて、学生にも使わせたいと思ってしまうのは、おそらく自然と教育者としての顔になっているからでしょうね。いつも、自分が面白いと思うことを分かってほしいという思いで話しているのですが、考えてみれば、それが教育の基本なのですね。相手に分かってほしいから、言葉もまた、意識的に選びながら話していると思います。
</div>

<div id="v">－先生の言葉には力があります。思わず身を乗り出して、もっと聞きたいと思わせるような不思議な力です。実は、今日も、講義をお聞きしているような感覚です。
</div>

<div id="n">
ありがとうございます。歴史家という存在そのものに、時代に教わりながら教えているという側面があるのかもしれません。常に、時代の流れの中で物事を見る癖がついているせいでしょうか。成果主義の現代は結果をすぐに求めるようですが、歴史家は、単年度で物事を見ることはしないものです。私は、1年後2年後のことは分からないけれど、50年後のことだったら分かりますよ（笑）。

<p>それから、歴史家が物事を見る時には、自分が生きている時代、「現代」という時代ははずせないと思っています。今の時代を生きている自分がこれを読んでいる/見ている/聞いている、という切り口を忘れてはいけません。ですから、過去のみならず、現代をどう見ているかという目も問われてきます。そして、現代を意識すればするほど、重要な意味を帯びてくるのが、TDAのキーワード検索です。今話題になっている言葉があれば、この言葉はいつ頃から使われたのだろうとか、当時はどういう意味で使われていたのだろうかと思って検索してみます。例えば、revolutionやclassを検索すると、今とは全然違うコンテクストが出てきます。そして、その「発見」は自分の勉強にもなるし、学生にも伝えることができます。言葉にセンシティブになり、その言葉を歴史の中で探ってみるという意味においても、TDAは間口を広げてくれます。</p>

<p>そうした思考ができるからこそ、人文学は大事な学問であると思います。もちろん、医学や工学などの理工系の学問も、経済学や法学などの社会科学も、時代を前進させるのに重要な役割を果たします。しかし、時代の進展においては、どこかに必ず「歪み」のようなものが生まれるわけで、その歪みの存在を意識し、それを議論できる学問は人文学ではないでしょうか。</div></p>

<div id="v">－先生の言葉に対するこだわりが伝わってくるようです。
</div>

<div id="n">
私が言葉にこだわるのは、言葉の怖さを知っているからでしょうね。ですから、検索する言葉にもこだわりたいと思います。学生は、検索する言葉自体が分からないとよく言います。言葉を鍛える意味でも検索は大事ですね。
</div>

<p><img src="http://www.cengage.jp/tda/img/interview-text4.gif" alt="" /></p>

<div id="q">
画面の使いやすさや機能はいかがですか？改善点があれば教えてください。
</div>

<div id="a">
画面の機能やOCRの精度は全く問題ありません。一つ要望を言えば、学生たちにもっとTDAを使わせたいので、Googleのようなスペルチェックがあるといいですね。学生を見ていると、スペルを間違って入力して、入口でつまずいてしまうことが少なくありませんから。
</div>

<div id="v">－是非、検討させていただきます。
</div>

<div id="n">
何と言っても、学生や院生が使えるというのは大きなメリットです。私のゼミでは、社会に出てプレゼンができるということを第一目標に掲げています。院生だけでなく、学部生も、3、４回生から卒業論文を意識しながら、その中間報告のプレゼンテーションの際に、新聞記事をどう織り込ませるかを実体験させるという意味を含めて、TDAを利用しています。

<p>学生達は、当時の生ニュースに触れて、そこから、当時の人々がこれを読んでどう思ったかという疑問を持ったとき、当時を再現しなくてはならない。そのためには、例えば、タイムズ以外には情報を得るどのような手段があったのだろうかと、立体的に考察を進めはじめます。そして、時代を再構築する作業のなかで、その面白さと難しさとを体験していっているようです。</p>

<p>TDAを通して、ある記事をどういう人たちがどう読んだのかを考えていくことで、中身を多様に膨らませる講義が可能になります。歴史は想像力の問題でもありますが、フィクションではないですから、根拠のしっかりとした想像でなければなりません。そのためには、自分の頭の中の想像を確実にしてくれる証拠を揃えなければなりません。それも、ひとつではだめなのです。その際、新聞は出発点となり、新聞の情報をさらに補強する情報をどこでどのように入手できるかなどを考えるなかで、学生たちの考察と分析の力は鍛えられていきます。この思考の広がりこそが、研究にとって大きな要素でしょう。TDAは、研究の裾野を大きく広げていくと思われます。<br />
</div></p>

<div id="q">
最後に、先生のゼミの生徒さんや、先生のご研究分野を学ぶ学生さんに向けて、メッセージをお願いできますでしょうか？
</div>

<div id="a">
一人でも多くの学生さんにTDAを使ってほしいですね。TDAは、感性の間口を広げてくれます。研究という枠に捉われる必要はありません。好きなものが分からなくなったり、方向性を見失いかけたりしたら、何かキーワードを入れてみるといい。そうすると、かならず何らかの答えが出てくる。それを見ながら、「そうか、この時代の人はこんな風に考えていたんだ」などと思うなかで、開かれてくる扉もあるのです。それが、研究に直結するかしないかは、関係ない。研究は人生のごく一部ですもの。

<p>それから、いつもゼミの学生に言うのですが、社会に出てプレゼンをする時に、「何年のタイムズではこう言っています」なんて言えたら、カッコいいじゃないですか？</p>

<p>私たちの足元は、過去とグローバルに繋がっています。縦軸に時間軸、そして横軸には空間軸、それを掛け合わせる作業こそが、TDAが可能にしてくれる世界だといえるでしょう。</p>

<p>そんな時間旅行をぜひとも楽しんで下さい。それは、今の自分ときっとどこかで繋がっているはずです。<br />
</div></p>

<p><br />
<a name="profinose"><font color="#336699">（井野瀬先生プロフィール）</font></a></p>

<div class="prof">
<div id="top">
<table width="570" cellspacing="0" cellpadding="0" border="0" />
<tr>
<td width="10"><img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="10" /></td><td width="150" align="center">
<img alt="井野瀬先生" src="http://www.cengage.jp/tda/img/portrait1.jpg" />
</td>
<td width="10"><img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="10" /></td>
<td width="400" valign="top">
井野瀬　久美恵　（いのせくみえ）<br /><br />
1958年、愛知県生まれ。<br />
京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。<br />
博士（文学）。<br />
現在、甲南大学文学部教授。<br />
</td></tr>
<tr><td colspan="3"><img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="10" height="10" /></td></tr>
</table>
</div><!--/top-->
<div id="mid">
専門は、イギリス近現代史、大英帝国史。<br />
兵庫県長期ビジョン委員会、大阪府河川整備委員会、朝日放送番組審議会などの委員を歴任。<br />
<br />
著書に、<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0%E7%B5%8C%E9%A8%93%E3%81%AE%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%88%E2%80%95%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%A8%E4%B8%96%E7%B4%80%E8%BB%A2%E6%8F%9B%E6%9C%9F%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E5%B8%9D%E5%9B%BD-%E4%BA%95%E9%87%8E%E7%80%AC-%E4%B9%85%E7%BE%8E%E6%81%B5/dp/4409510525/ref=sr_1_1/503-5044337-0189528?ie=UTF8&s=books&qid=1178774574&sr=1-1">『植民地経験のゆくえ』</a>（人文書院、第19回青木なを賞受賞）、<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%BB%92%E4%BA%BA%E7%8E%8B%E3%80%81%E7%99%BD%E4%BA%BA%E7%8E%8B%E3%81%AB%E8%AC%81%E8%A6%8B%E3%81%99%E2%80%95%E3%81%82%E3%82%8B%E7%B5%B5%E7%94%BB%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E5%B8%9D%E5%9B%BD-%E4%BA%95%E9%87%8E%E7%80%AC-%E4%B9%85%E7%BE%8E%E6%81%B5/dp/4634491109/ref=sr_1_1/503-5044337-0189528?ie=UTF8&s=books&qid=1178774630&sr=1-1">『黒人王、白人王に謁見す』</a>（山川出版社）、<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%81%9F%E3%81%A1%E2%80%95%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E5%B8%9D%E5%9B%BD-%E4%BA%95%E9%87%8E%E7%80%AC-%E4%B9%85%E7%BE%8E%E6%81%B5/dp/412203373X/ref=sr_1_1/503-5044337-0189528?ie=UTF8&s=books&qid=1178774664&sr=1-1">『フーリガンと呼ばれた少年たち』</a>（中公文庫）、<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%B3%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E5%B8%9D%E5%9B%BD-%E4%BA%95%E9%87%8E%E7%80%AC-%E4%B9%85%E7%BE%8E%E6%81%B5/dp/4061494074/ref=sr_1_1/503-5044337-0189528?ie=UTF8&s=books&qid=1178774694&sr=1-1">『女たちの大英帝国』</a>（講談社現代新書）、<br />
『大英帝国はミュージック・ホールから』（朝日新聞社）などが、<br />
共著に<br />
『ヴィクトリア女王』（ミネルヴァ書房）など、<br />
編著者に<br />
『イギリス文化史入門』（昭和堂）などがある。<br />
<br />
</div><!--/mid-->
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＝井野瀬先生 おもな著書＝<br />
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</td></tr></table>
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</td>
</tr></table>
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</div><!--/prof-->]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>インタビュー：ノートルダム清心女子大学</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://cengage.jp/tda/2007/02/post.html" />
    <id>tag:cengage.jp,2007:/tda//16.32</id>

    <published>2007-02-28T03:46:32Z</published>
    <updated>2008-09-01T10:37:30Z</updated>

    <summary>ノートルダム清心女子大学 横山　學先生 インタビュー： The Times Di...</summary>
    <author>
        <name>cengage.jp</name>
        
    </author>
    
        <category term="利用者の声" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cengage.jp/tda/">
        <![CDATA[<p>ノートルダム清心女子大学<br />
横山　學先生 インタビュー： <font color="#9E2F37">The Times Digital Archive 1785-1985</font></p>

<p><br />
2006年10月30日<br />
ノートルダム清心女子大学　横山先生研究室にて</p>]]>
        <![CDATA[<p><img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="600" height="20"><br />
<img src="http://www.cengage.jp/tda/img/interview-2.jpg" width="650" hspace="0" vspace="10" /></a><br />
<img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="600" height="20"></p>

<div id="q">
先生の研究分野を教えていただけますか？
</div>

<div id="a">
「琉球国使節渡来の研究」－それが私の研究の出発点でした。日本に限らず、世界中にある琉球関係の資料を全て調べようと、様々な図書館を訪問しました。その一つに、ハワイ大学の「宝玲文庫」があります。それは、フランク・ホーレーという英国人が蒐集した、約2000冊からなる琉球関係のコレクションで、それを見るために、私はハワイ大学に何度も足を運びました。そうしていくうちに、この膨大な琉球コレクションを集めたフランク・ホーレー（Frank Hawley）という人物に興味を持つようになったのです。彼は、ロンドン・タイムズの特派員でしたから、ロンドン・タイムズ社を訪問して彼の記事を見せてもらったこともあります。
</div>

<div id="v">－なるほど。横山先生と、ロンドン・タイムズとのつながりがそこにあるわけですね。
</div>

<p><img src="http://www.cengage.jp/tda/img/interview-text2-1.gif" /></p>

<div id="q">
歴史的に、ロンドン・タイムズはどのような新聞だったのですか？
</div>

<div id="a">
まず、大英帝国の時代に、ロンドン・タイムズの特派員になるということは、外交官のような役割を果たすことを意味していました。つまり、外国の情報を本国に報告するという使命があったようです。実際に、世界中の大英帝国の影響下にある国には、特派員が派遣されていました。そこから考えると、ロンドン・タイムズ社は、民間会社であったものの、その背後には国家という存在があり、イギリスの代表という意識を持っていたといえます。特派員自身もイギリスの一部分であるという公の意識を持っていたのではないかと思います。そういう意味では、今よりもずっとジャーナリズムに対する意識がはっきりしていたでしょう。
</div>

<div id="v">－ということは、ロンドン・タイムズを研究することによって、その当時の大英帝国の姿が見えてくるということですね。
</div>

<div id="n">
その通りです。それから、外地にいるイギリス系の人々にとっても、ロンドンにつながっているという意識を持たせてくれる存在でした。「タイムズ紙が届いているということは、ここの情報もイギリスに届いているのだ」と思えたわけです。ロンドン・タイムズは、広い意味での国家意識を形成する役割を担っていたといえます。

<p>また、日本にもあったと思いますが、どの新聞を読んでいるかということがその人の誇りになる時代がありました。ロンドン・タイムズは、そうしたものを背負っていた新聞とも言えるでしょう。ロンドン・タイムズを読んでいることは、英国人にとっては誇りだったのです。</p>

<p>ホーレー氏も述べていますが、ロンドン・タイムズの紙面は限られていましたが、それで全世界をカバーしなければならなかったわけですから、文章を凝縮する訓練も大変だったようです。<br />
</div></p>

<div id="v">－読む方にも教養が必要だったわけですね。
</div>

<div id="n">
そうです。だから、英国人には、ロンドン・タイムズを読んでいることは誇りだったし、彼らは、ロンドン・タイムズを読むために努力もしていたのです。
</div>

<div id="q">
先生のお話からしますと、当時のイギリスを研究するためには、ロンドン・タイムズは欠かせない歴史資料ということになりますでしょうか？
</div>

<div id="a">
イギリスだけでなく、世界史を見ていく時にもロンドン・タイムズは必要でしょう。もちろん、ロンドン・タイムズの報道には、抜けていたり、歪んでいる記事もありますが、それ自体が意味のあることなのです。記事が偏っていることが、その時代の偏りであるし、また、記事が欠けているのは、その時代にイギリスとその場所との関係が切れていたという証拠なのです。つまり、ロンドン・タイムズの中でどう扱われているか―　それがそのまま歴史の状況を教えてくれる手がかりになるわけです。
</div>

<div id="v">－"The Times Digital Archive" は一言で表すと、先生にとってどのようなデータベースですか？
</div>

<div id="n">
私は、TDAは、単に新聞のデータベースではなく、イギリスの百科事典と言えると思います。何でも思いついたイギリスに関する言葉をいれると、結果がでてきますよ。新聞の研究だけでなく、世界史、ヨーロッパ史、イギリス史、英国文化研究などにも利用できるデータベースですね。

<p>イギリスという国は、階層社会です。例えば、イギリスには「The Sun」というタブロイド誌がありますが、ロンドン・タイムズを読んでいる人間はそうしたゴシップ誌を読んでいても、読んでいる素振りは一切見せません。日本では、スーツを着たビジネスマンが、漫画や週刊誌を片手に電車に乗っている光景をよく目にしますが、外国から来た人にとっては驚きのようです。それが示すように、日本には日本独特の文化がありますから、それに浸っていては外国のことは理解できません。日本とイギリスでは、絶対的に新聞の読み方が違うし、それぞれの新聞にはそれぞれの役割があります。ですから、ロンドン・タイムズの特徴を紹介することもとても大切でしょう。例えば、ロンドン・タイムズの場合、ある年代までは、ページ数が限定されていて、外国関連の記事は1枚分にしか掲載されませんでした。そうした紙面の限界や、当時の紙面の役割といった歴史的な背景も、タイムズ紙を読む上で重要なポイントになります。タイムズ紙をどのように読むと楽しいか？なども紹介するといいかもしれませんね。<br />
</div></p>

<p><img src="http://www.cengage.jp/tda/img/interview-text2-2.gif" /></p>

<div id="q">
今回、オンライン版を利用していただいて、マイクロフィルム版では実現できなかったことが可能になりましたか？
</div>

<div id="a">
僕は、マイクロフィルムもオンラインにも、両方の良さがあると思います。どちらかがどちらかを消し去るようなものではありません。マイクロの良さの一つは、オフィシャルインデックスがあることです。何でもキーボードを叩けば出てくるものでありません。そう信じてしまったら、見つけられないものもたくさんあるのです。むしろ、オフィシャルインデックスを見て、文字でなぞりながら、その他にどんな関連記事があるのかを調べていくことも大切です。逆に、オンライン版では、単語さえ入力すれば記事を検索してくれるし、スピードの点から言えば、マイクロよりはるかに便利です。両者ともそれぞれの使い方がありますね。マイクロ版を所蔵していても、オンライン版を導入する価値は十分にあると思いますよ。
</div>

<div id="q">
新聞がデータベース化することにより、歴史研究はどのように変わっていくと思われますか？
</div>

<div id="a">
いい方向にも、悪い方向にも変わるでしょうね。もちろん、単純に事件や事実の裏づけがとれるのはいいことですが、簡単にどこからでも情報が取れることは本当にいいことかどうかという疑問が残ります。人間が考えていく中で、時間的なプロセスが必要な場合もあるしょう。つまり、資料を探す、何かを見つける、そして次を辿っていくという手順が、あまりにも簡単になりすぎると、すぐに事実だけに飛びついてしまい、その間の想像力を養えないのではないかと思いますね。
</div>

<div id="v">－そうですね。試行錯誤する過程や、想像力を働かせる場面が失われてしまうということですね。
</div>

<div id="n">
それから、いろいろな新聞が全て横断検索できると、それぞれの新聞の性格を考えずに、全て並列して見てしまう傾向があります。もちろん、ある程度勉強している人はふるいにかけることができますが、学生を見ていると、読売新聞も朝日新聞も毎日新聞も全て同じと思っているようです。しかし、本当はどの新聞も視点が違うわけで、そうした重心のずれがあることを認識せずに記事を扱うことは危険なのです。でも、逆にその重心の違いを教えることが、大学の責任かもしれませんね。便利なような不幸なような贅沢な悩みですが。人間は常に、便利さの落とし穴を考えなければいけないのではないでしょうか？

<p>しかし、一方で、便利になったという事実は否めません。今までなら、丸一日かけて東京まで行ってマイクロフィルムを借りて調べていましたし、ハワイ大学にも情報検索のためだけを目的に出かけた時期もありました。その時代から考えれば、ここにいながらにして全てが調べられるという現在の情報環境は素晴らしいことです。<br />
</div></p>

<div id="q">
Googleなどの団体が、現在著作権の消滅している新聞のデジタル化と無料公開を進めていますが、それによってTDAの存在意義が薄まると考えられますか？
</div>

<div id="a">
私は、著作権の権威が忘れ去られていくのではないかという危惧を抱いています。我々は、著作権とはいったい何に対する権利なのかを考え直さなければならない時期に来ているかもしれませんね。例え著作権が消滅していても、作品を生み出すまでの苦労や、苦労してそれを生み出した人への敬意を忘れてはいけない。あとは、良識が働くかどうかという問題でしょう。
</div>

<div id="q">
授業やゼミの中でＴＤＡを活用されていますか？
</div>

<div id="a">
学部レベルの授業の中で実際に活用するにはやや専門的すぎますが、こうしたデータベースがあることは、必ず学生には紹介しています。残念ながら、今現在これを活用して研究を進めている学生はいませんが、かつて、私の教え子に明治時代の日本で発行された外国新聞広告の研究をしていた学生がいました。その時に、TDAがあれば、非常におもしろい研究になっただろうと思いますよ。もちろん、今後もそういう学生が出てくる可能性はありますし、自分のレパートリーを広げたいと思う人がいれば、TDAは非常に有益な情報を提供してくれるデータベースと言えますね。
</div>

<div id="q">
先生のゼミの生徒さんや、先生のご研究分野を学ぶ学生さんにも、是非TDAをご利用いただきたいと思いますが、その方たちに向けてTDAの魅力を伝えるメッセージをいただけますか？
</div>

<div id="a">
「イギリスの百科事典を手元に！」といったところでしょうか。－百科事典のように使えるデータベースが、想像力を引き出す機会を与えてくれます。

<p>やはり、データベースは使ってみなければ良さはわかりません。いくら説明されても、自分で実際に何かを探してみなければ、その良さや楽しさは理解できないのです。最初は、服の上から掻いているような気がしますが、そのうち慣れてくると、かゆいところに手が届くようになるものなのです。そして、釣りの快感に似ているかもしれませんが、ねらっていたものがヒットした時の快感が僕は大好きです。</p>

<p>それから、データベースは、時間をかけて利用してほしいですね。5分や10分で情報を得ようと思うと、返って不満が残ります。そんなに簡単に欲しい情報は手に入らない。むしろ簡単に出ないから価値があるのです。試行錯誤する過程を忘れないでほしいですね。人間は、間違ったことをやっていると、そこから何かを得ることもあるのです。それに、なぜ間違ったかというのは記憶に残るものですから。</p>

<p>最後にアドバイスとして、検索ノートをつけることをお奨めします。どういうキーワードで検索したかを残しておかないと同じ過ちを犯してしまったり、同じ情報に二度と辿り着けなくなるかもしれませんからね。</p>

<p>ログノートを片手に、時間をかけてじっくりやれば、楽しめる世界がきっと広がります。<br />
</div></p>

<p><br />
<font color="#336699">（横山先生プロフィール）</font></p>

<div class="prof">
<div id="top">
<table width="570" cellspacing="0" cellpadding="0" border="0" />
<tr>
<td width="10"><img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="10" /></td><td width="150" align="center" valign="top">
<img alt="横山先生" src="http://www.cengage.jp/tda/img/portrait2.jpg" />
</td>
<td width="10"><img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="10" /></td>
<td width="550" valign="top">
横山　學<br /><br />
ノートルダム清心女子大学　教授<br /><br />
＜専門領域＞　<br />
文化史学　人物史研究<br />
 <br />
＜主な著書＞<br />
琉球使節渡来の研究<br />
江戸期琉球物資料収覧<br />
琉球所属問題関係資料（編著）<br />
神戸貿易新聞（編著）<br />
文化の諸相（共著）<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4642055630?tag=tshirtsnohi00-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4642055630&adid=10CR0BMRT5Y15BW9GS57&">書物に魅せられた英国人　－フランク・ホーレーと日本文化</a>
</td></tr>
<tr><td colspan="3"><img src="http://www.cengage.jp/img/spacer.gif" width="10" height="10" /></td></tr>
</table>
</div><!--/top-->
<div id="hr">&nbsp;
</div><!--/hr-->
<div id="mid">
<br />
<ウェブサイト及び関連サイト情報><br />
　◎<a href="http://www.ndsu.ac.jp/8000_prof/8100_org/8320_yokoyama/myoko.html">横山先生ホームページ</a><br /><br />
ハワイ大学図書館掲載の研究論文↓<br />
　◎<a href="http://www.hawaii.edu/asiaref/japan/special/sakamaki/hwarticle1.htm">http://www.hawaii.edu/asiaref/japan/special/sakamaki/hwarticle1.htm</a><br />
　◎<a href="http://www.hawaii.edu/asiaref/japan/special/sakamaki/hwphoto.htm">http://www.hawaii.edu/asiaref/japan/special/sakamaki/hwphoto.htm</a><br />
　◎<a href="http://www.hawaii.edu/asiaref/japan/special/sakamaki/hwzoshotxt.htm">http://www.hawaii.edu/asiaref/japan/special/sakamaki/hwzoshotxt.htm</a><br />
　◎<a href="http://www.ndsu.ac.jp/">ノートルダム清心女子大学</a><br />
<br />
<横山先生著著: 書物に魅せられた英国人―フランク・ホーレーと日本文化><br />
<br />
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=tshirtsnohi00-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4642055630&fc1=000000&IS2=1&lt1=_top&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&nou=1" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br />
<br />
　◎<a href="http://www.ndl.go.jp/zoshoin/zousyo/23_furan.html">フランク・ホーレ</a><br />
</div><!--/mid-->
<div id="btm">&nbsp;
</div><!--/btm-->
<br />
</div><!--/prof-->]]>
    </content>
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